薬学部5年生の年末に帰省した時の話。
「卒業したら、薬剤師をやらずに、フリーランスで生きていくことにしました。」と家族に言ったところ

え、なんで?せっかく薬剤師免許取れるのに?薬剤師やって安定してからでいいんじゃない?
そう言って、悲しい顔をされました。
これまで、何をするのにも応援してくれた母親にそう言われたことが本当にショックで、味方がいなくなった気がしました。
それから自分のアパートに帰った後も、一人で独立に向けて勉強しながら、不安に押しつぶされそうな気持ちになっていました。

僕と似たように挑戦する一歩を踏み出すきっかけになってくれれば嬉しいです。
「悩んでいたこと」と「今の筆者が言えること」

まずは、Q & A 形式で僕の悩んだことと、最終的に腑に落ちた考え方をご紹介します。

やりたいことやってる方が幸せだし、幸せでいれば周りも幸せになる
薬学部に入った僕たちは、空気を読むのが得意で、他人の期待に応えるのが得意だし、その特技を活かしていい成績を取ってきた人も多いはずです。
だからと言って「自分勝手な挑戦をしたい気持ち」を無視して「他人を助けたいという自分の気持ち」だけを優先させるのは違うのかなと思います。
他人の期待を満たすように生きることは、楽なものでしょう。
自分の人生を、他人任せにするのですから。
しかし、自分の道を自分で決めようとすれば、当然迷いは出てきます。
「いかに生きるべきか」という壁に直面するわけです。
嫌われる勇気より
人生を振り返っての最大の後悔は『周りの人を喜ばせてばかりいて、自分に正直な人生を生きなかったこと』だという
死ぬ瞬間の5つの後悔

就活の期間は自分のペースで、自分と向き合う時間にする
インターンや就活が始まり、将来が不安で心に余裕がなくなってくると思います。
僕もフリーランスになる準備もしたいし、周りの同期は社会人としての一歩目を踏み出そうとしているし、置いて行かれている感が強くて、焦って心の余裕がなくなっていました。
そんな中で、この言葉に出会い、心がスッと軽くなりました。
急がなくていいよ。慌てるのは時間がないのが理由じゃなくて、余裕がないだけなんだから。
小林画伯

国家試験が終わった後でも、新卒生向けの求人は多くあるので、焦る必要はまったくないと思います。

仕事に楽しさを求めるのは間違っているという大人は、自分が楽しめていないだけ
仕事は我慢して耐えるものだと考えている大人たちが多くいる一方で、仕事はそれ自体を楽しむためのものだと考え成功している大人もいる。
それなら後者の人間になりたいものです。
好きなことは趣味でいいっていうのは大人の発想だと思いますよ。
好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?
ブルーピリオドより
次の日をワクワクしながら眠る。そして朝、ワクワクして飛び起きよう。
以前は、未来のために我慢してお金を稼いでいた。
「お金を稼ぐ」イコール「我慢して耐える」だった。
でも今は、現在の自由と喜びを維持するためにお金を稼ぐ。
我慢するのではなく、喜びを少し味わうための能動的な行動だ
あやうく一生懸命生きるところだった

嫌々仕事をやっている大人よりも、ワクワクが滲み出しながら仕事をしている人の方が、確実に幸せだと思います。そんな父親になりたいと思っています。
周りを納得させるための理由探しは必要なかった。
なんで薬剤師をやらないのか。
なんでリスクを背負ってまで挑戦しようと思ったのか。
なんで24歳にもなって、社会に貢献しようと思わないのか。
上記のような、挑戦しようとする自分を非難する声が聞こえてきます。
どう答えれば、自分を応援してくれるのだろうか。そんなことばかり考えてしまいました。
でも、今の僕はこう思います。
常識を押し付けられたら「僕はそう思わない」でいいじゃないかって。
「やりたいから、やります」でいいじゃないかって。
昔は、物事には何か理由がなきゃいけないんだって思い込んでた。
だから、いつも探して、探して。でも見つからないんだよね。
それが二十代だったかな。
で、わかったの。理由なんか探す必要ないんだって。
それで、ただ好きなものを絵に描くようになったの。
自分は描くだけで分析は見る人に任せてるんだ
パリでメシを食うより

絶対大丈夫なことなんてない代わりに、絶対ダメだって言い切れることも多分ないんだ。
そんなの、誰にもわからないんだ。
お探し物は図書館まで
自分にとっての幸せってなんだろうって考えてみた
よく世間では「幸せについて考えている時間は幸せではない」と言われていますが、そうとは限らないのではないでしょうか。
自分にとっての幸せを考え抜いて、幸せになるためにすべきことを自分で選択することが大切だと思っています。
幸せとは何かを考えずに、目の前の快楽や他人の期待に応えているだけだと、なんだか虚しい気がしてしまいます。

僕の将来の夢は、「やりたいと思ったその日に行動(準備)できるような生活をすること」です
ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。
オードリー若林
時間を忘れて没頭すること、ゾーンに入ること。
それは幸せなことであり、好きなことじゃなかったら、時間が気になって、ゾーンに入ることも少なくなるのではないでしょうか。
大好きな仕事をして、熱中して、没頭する。で、結果的に誰かにとっての役に立つ。
これが究極系の生きがいになるのではないでしょうか。
大好きなことをきわめていくと、それを”誰かに教える”ことが仕事に変わる可能性がある。
大切なことはハンパなく、とことん好きになること。
そして、表現すること。
趣味の達人が尊敬される時代になってきたんだ。
自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと

最後に
以上、親から将来を否定された25歳の筆者が考える、過去の自分に教えてあげたい記事でした。
最近ではいろいろな仕事が認められる時代になりつつありますが、親世代の大人にとっては理解し難いものがあるかもしれません。
そんな中で自分の将来は自分で決めるという覚悟を持って、行動すれば、それは挑戦する人にとっての、誰にも侵されない希望となるはずです。
希望とは何か?
最大の希望は選べるということだ。
どのような特徴を持って生まれたとしても人生の目的もそれに向かう道筋も、自分の人生をコントロールする選択肢を握っているのは実は自分自身しかいない。
苦しかった時の話をしようかより