【感想・考察】「農業新時代」を読んで。最先端をゆく農家のアイデア

この記事では、新書「農業新時代〜ネクストファーマーズの挑戦〜 川内イオ」を読んで、得た学びとを抽象化して記載しています。

僕が将来、ビッグ・リトル・ファームで成功するために応用できるアイデアをまとめました。

どんな本?

【あらすじ】

日本で衰退していると話題になっている農業業界。

そこで独自のアイデアと先端技術で希少かつ高品質の商品、サービスを生み出す変革者のたちの生き方働き方とは?農業新時代を背負っている人たちに対する取材をもとに作られた本です。

10名の現代の日本の農業の革命家たちについて書かれています。

それぞれの経歴で、教科書には載っていないような斬新なアイデアがたくさん書かれていました。

それらのアイデアをそのまま使って成功するわけではありませんが、多くのヒントをもらえます。

気づき

耕作放棄地はたくさんあるが素人には貸してくれない

自分が農地を貸す側だと想像できますが、自分の土地を荒らされたくない。

誰かもわからないし、何をするのかもわからない人に簡単には貸したくないのも事実です。

でも、めげずにアタックすれば貸してくれる人もいるかもしれない。

さらに、何年も放置されていれば、農薬も綺麗に抜けている可能性が高い。

年齢性別関係なく働ける環境づくり

農業は力仕事で体力がなければ働けないと思っている人も多いかと思います。

でも、実際はビニールハウスの中での細々とした作業(播種、苗の移植、シール貼り、朝食作り、、、)が多くあります。

妊娠中や子育て中の女性や、定年退職した後の高齢者など、働きたいと思っている人はいると思います。

そういう人たちに働いてもらえれば、両者にメリットがあると思います。

いろんな人とのコミュニケーションの大切さ

農業アルバイトをしていると、その小さな地域の人たちとしか関わりを持てず、新しいことに対する免疫がなくなっている農家さんが多いように感じます。

せっかくいいアイデアが、自分達のコミュニティの外に広がっているのに、それを取り入れようとしている人が少ない。

いろんな分野の人(例えば土木関係・建設関係・料理人など)や違う地域の農家さんとコミュニケーションを積極的に取り続けることで、いろんな情報が入ってくる。

さらに、人づてに自分の存在が知られて、出会いを求めて会いにきてくれる人も出てくる。

面倒臭いことに目を向ける

あえて面倒くさいことをやってそこにポジションを獲得すると、ある意味、ブルーオーシャンなんです。ほかがやらないので。

本文より引用

新時代の農業業界では、企業の参入や機械化、効率化で、多くの手間を必要とするものが排除されていく傾向にあると言われています。

でも、完全に手間が必要な作業は無くなるわけではなく、そこに小規模の農家が活躍できる可能性があると思います。

若者が農家を継ぎたがらない理由

何者かになりたくて、自分だけの価値を生み出したい僕達にとって、現代の農作物の販売のシステムでは難しい現状にあります。

質の高い作物を作っても、誰の元に届くのかわからず、卸売が提示してくる規格にそえば全て同じように扱われることになります。

また、その時期の日本全体の収穫量に応じて、価格が暴落したり、大量廃棄になる場合もある。

ギャンブル性の高いビジネスで、経済的に安定しにくいという現実にも直面します。

農業は後継者がいないと言いますが、面白い農業、稼げる農業なら学びたいっていう人も多いんよ

本文より引用

最後に

本書を読んで、登場した人たちはみんな自由な発想でワクワクを原動力に農業をしているのが伝わってきました。

例えば、プロの漁師は計算するでしょう。燃料代をみながら、今日はこれぐらい取れたから日当が出るとか。だから、無茶はしない。でも魚釣りがものすごく好きな人はね、寒いお正月の元日から釣りに行くわけ。マニアだったら、海が荒れとる日なら大物がそこから上がってくるかもしれないと思って海に行くわけですよ。釣れなくてもいいわけ、それが趣味だから。わしにとっても、これはいわば趣味です。好きで研究を続けてきたら、シーラカンスが釣れた。そんなもんじゃろ。

趣味だから時間無制限、予算無制限、ノルマもない。好きな時にやって疲れたら休めばいいし、金がなかったらやめときゃいい。

本書より引用

成功した人たちをそのまま真似しても成功できるわけではないでしょう。

でも、考え方や困難に対する立ち向かい方を学ぶことで、自分の仕事にも活かせます。

サク
サク

僕も趣味の一部として、やわらかい頭を持って、人生をかけて農業をしていきます!